JETROのプログラムに採択されました!
海外トップアクセラレーターとグローバルスケールを狙う「GSAP」というプログラムです。
私は今年新設された、
スタンフォード大学発のアクセラレーターStartXと実施する「AI/Sustainabilityコース」
に採択されました。
https://www.jetro.go.jp/news/releases/2024/c0798b546c5eddf4.html
アクセラレーションプログラムって何?
実は私も6年間くらいスタートアップの振りを続けておりますが、実体はただの中小企業なので、アクセラレーションプログラムの参加は初めてです。
アクセラレーションプログラムとは、ベンチャー企業や中小企業、起業家などを対象に、短期間で事業を成長させるためのプログラムです。アクセラレーターと呼ばれる支援者との定期的な面談(メンタリング)を通して、事業アイデアや新規ビジネスの検証・精査(ブラッシュアップ)を二人三脚で行います。
byじぇみにせんせい
だそうです。
私も初なので他との比較が出来なくて申し訳ないのですが、私にとってはとても濃い数ヶ月でした。
とはいえ、数ヶ月間常にアクセラレーションに追われるというわけでもなく、普段はだいたい1日1~2時間取れれば大丈夫で、集合しなければならない時には数日間丸っと拘束という感じでした。
StartXとは
StartX(スタートエックス)は、スタンフォード大学にゆかりのある起業家やスタートアップを支援する非営利団体です。スタンフォード大学の学生や教授、卒業生を対象としており、アクセラレータープログラムの開催や、企業やプログラム卒業生などとの連携を行っています。
byじぇみにせんせい
こうやってアクセラレーションプログラムやってくれてはいますが、実際に資金投入するのは、えぐいくらい大きくなりそうなところだけだそうです。ふぉぉぉ。
後でサンフランシスコ在住の方に聞いたのですが、現地でのアクセラレーションプログラムとしては、1/100くらいの狭き門で、その方も過去2回いいところまでいって落ちているそうです。なんか採択されたのすごいラッキーです。
プログラム開始
9月に始まり、まずは2週間かけて全員がStartXの代表と面接。
3日間の東京でのブートキャンプがあり、StartXの代表、メンター5名くらいが東京にいらしてくださいました。
講義もプレゼンのブラッシュアップもありましたが、それよりも起業家として大切なこと(しかも他では聞いたことない)を叩きこまれます。
- 助け合うこと
- 安心できる場とすること
- 仲間のために動くこと
まずは今ここにいるメンバー同士を大切にすること、ここにいるメンバーのために動くこと。
安心して内心・内情を打ち明けられる場としていくこと。
外に目を向けていきなり投資を得ようとするのではなく、近くの人を助けるところから縁が広がることを忘れないように。
私もアクセラレーションプログラムは経験なくとも、エンジニア勉強会、ハッカソン、ビジネス勉強会、ビジネス合宿などは大量に参加しています。
しかしどこも、いかに外にアピールしていくかを重要視していて(それも持続のためには必要なことですが)、メンバー同士の助け合いや安心感を一番大事なこととして掲げているところはありません。
これが世界的な組織とその他の違いなのでしょうか…!?
アクセラレーションプログラムが終わってからも、私がここまで人の為に動いたチームはここが初めてだと思います。
基本私はテイカーで、人のご厚意に甘えて生きてきている人間なので、自分が動くことは珍しいです。
少しは成長したのでしょうか。
メンターや先輩起業家の話を聞く
その後一ヶ月くらいかけて、週2~3くらいでメンターや先輩起業家の話を聞きます。
全体に向けてセミナーをしてくれる日もありますが、基本的にはメンターに自分から予約を入れて話してもらう形式です。
私は元来のシャイな気質(誰も信じてくれませんが)と英語がペラペラではないという負い目から、積極的に予約を入れられなかったのですが、積極的な人はもうすごい勢いでガンガン予約入れていました。
その間にもPMFのオンラインコースも用意されていて、自分のペースでじっくり授業を進めることも可能です。(やっべ、あれまだ終わらせてない…)
10万円のコースが無償提供されます。
ありがてぇありがてぇ(じゃあやれ
アメリカへ
最初の週はTechCrantchDisrupt
選ばれしスタートアップが、かなり大きなステージで発表を行います。
大きいステージ以外は、普通の展示会です。
サイズは東京ビッグサイトの西ホールくらいかな。
CES見てきた者からするとかなり小さい会場です。
大きいステージで話されていたプロダクトももちろん展示会ブースで詳しい説明を聞くことができます。
この展示会に3日間参加するわけですが、スタートアップのブースを見て回ることが目的ではなく、スタートアップのピッチを聞くことが目的。
小さいステージを合わせると、3日でなんと500人以上がピッチするのです。
そう、そしてイベントバッジはイベント終了後、即分解させてもらいました。
展示会での出会いはあまり次につながるものがあるわけではなく、注目すべきはサイドイベント!!
女性TECHのイベント。
女性のエンジニアがこんな集まるイベント、日本で見たことありますか!?
こちらも女性のイベントですが、ビジネス系の集まりです
ハードウェアイベント。
ソフトウェアばかりのサンフランシスコにも、ハードウェア好きはこんなにもいるんです!
私はこんな名刺を作って配りまくってました。
AIで設計した基板名刺です。
大好評でした。
サイドイベントで知り合った方のお誘いでセールスフォースの中にお邪魔させてもらえました!
ハロウィンパーティー中で大盛況。
翌日には同室の子のツテでGoogle本社にもお邪魔します。
まさかGoogle本社に入れるなんて…!
StartX本社内で勉強&ピッチ本番
2週目はStartX本社の中で東京と同じようなコースが始まります。
観光もしてます
のんびり観光タイムもありました。
StartXの代表が案内してくれるスタンフォード大学やコンピュータ博物館、アップルストアという贅沢ツアー。
アップルはね、アップルストアまでだったんすね。
StartXなら、アップル社内へ入れるコネあるんちゃうんかいってみんな思ってたけど言わないよ!
東京~アメリカまで、数ヶ月間苦楽を共にしてきた仲間です!
これからも末永くよろしく!!
これからの課題
あ、言い忘れましたが全部英語です。
日本人の飲み会でも、みんな現地で知り合った人ガンガン連れてくるので結局英語です。
出川イングリッシュでもアクセラレーションプログラムを終えることはできましたが、本気で米国でビジネスしていくなら英語必須だと思いました。
翻訳ツールなんて役に立たないです。
これからの課題
- 英語力
- アメリカに会社設立(じゃないとアメリカの投資は得られない)
- 最初の投資家選び
- 資本政策
- そもそものプロダクト(MVP)完成
やることたくさんありますが、ボヤっとしていたアメリカへの解像度が上がり、とても有意義なアクセラレーションでした。
このプログラムで得た人脈やお仕事はこれからも続いていくので、ここからがスタートですね!
引き続きガンガンまい進していきたいと思います!